”出来高分析”の前準備の第2段として、今回は「ローソク足」について。
前回と繰り返しになりますが、”出来高分析”には「ローソク足」と「出来高」を活用するものなので、まずは「ローソク足」自体の見方です。
「出来高」については”相場で使える出来高の基本と11のルール”で説明をしています。はい。
で、ローソク足というのは「プライスアクショントレード」と言って”ローソク足だけを使ったトレード手法(主にFXですが)”もあるほど重要な分析手段なんです。
株の世界で言えば「酒田五法」が超有名ですよね。
では、ローソク足の何を見るのか?というと、
1.モメンタム(勢い)を確認する
2.トレンド(方向)を確認する
こと。
あくまでも僕(まっち)の見方なので悪しからず。。。
ということで、今回は「ローソク足の読み解き方」について書いていきます。
ローソク足のコト
まずは本当の基本から。
ロウソク足というのは、ある一定期間(分、時、日、週、月など)の株の値動きを1本の棒で描いたものです。
始値:ローソク足が作られる際の最初の株価
終値:ローソク足が作られる際の最後の株価
安値、高値:当該期間の最安値、最高値。
とまぁ、ローソク足はこういった時点株価を表しているわけですが、これからローソク足で銘柄評価をするうえで大切なのは、
「ローソク足は相対評価」
という事。
1本だけでは”点”(一時点)を捉えているだけで、値動きやモメンタム、トレンドを”線”(流れ)の動きを捉えられません。
なので、ローソク足はチャート表示されている「ヒストグラム全体の中の1本」というように見ていきます。
ではでは、本題の「ローソク足の読み解き方」です。
ローソク足の意味
チャートとして「値動きを表したもの」ものがローソク足。
「ローソク足が長ければ値幅が大きい」
など、表面的に見えるコトを情報として受け取っています。
でも、”値動き”は市場に参加している人たちの売買で上下しているものであって、市場メンタルを読み取れるわけです。
「買いが強い。」「売りが強い。」「買いが弱い。」「売りが弱い。」
だけでなく、
「強気だ。」「弱気だ。」「迷っている。」
などですね。
ということで、「ローソク足の種類とモメンタムの関係」について説明していきます。
1.ローソク足のモメンタム
上の図、これがローソク足を判断する際の基本パターン。
ローソク足が陽線でも陰線でも髭付きでも同じです。
簡単に言えば、”ローソク足の値幅”は「出来高に比例する」っていうのが基本です。もちろん例外もありますが、ここは基本ってことで。
例えば大陽線は「たくさんの相場参加者」が居なければ出現しないですよね。
出来高が増えて大陽線が出来たら、それは「上昇勢いがついた。」ということに。
とにかく大きい線は”相場が動く”だけの勢いがあるし、コマ(小さい線)は”相場が動きづらい”ということです。
実際に9264 ポエックのチャートを見てみます。
ポエックは上場後の下げ相場が終了して、18日間のコマ足が続きました。←レアです!
①最初の出来高増、大きめ陽線の出現で上場モメンタム確認、4つ目の足でトレンド終了。
②出来高急増、大きめ陽線出現、トレンド出来ずに翌日急落。残念!(騙しだったということ。)
ちなみに、③の手前で出来高増の陽線が出ていたので、僕はこんなツイートをしています。
9264 ポエック
2/6以降の暴落で直近安値を割っていない底堅さ。
コマ続きチャートなので大きな陽線を出すのは最終ラインの@4350をブレイクするときかと。
この状況で青天ラインが近いのは節目を抜く意思があるんだと思ってますがどうなるでしょう(^^) pic.twitter.com/GIoI58fu75— まっち@ツンデレ💯% (@enishi_kabu) 2018年2月17日
もちろん絶対に大陽線が出る!っていう確証なんてないんですが、”理想のチャート”を思い描いて書いたものです。
(トレンドライン、レジスタンスラインなどを考慮してます。)
こんな感じでチャート分析をすると、「チャートの右側を読む」ことが出来るようになるんじゃないかと思います。
、、、③以降は、是非皆さんご自身でローソク足分析をしてみてください!
次は「ローソク足のトレンド」について。
2.ローソク足のトレンド
値幅と出来高が等しいときに、ローソク足の種類によってトレンドがどう違うのか。
下の図は陽線を例に描いていますが、陰線の場合も同様(上下反転)の考え方です。
良くあるローソク足の読み方は”上昇””下落”っていう感じですが、ローソク足は線(流れ)を見ていくものなので、僕は”その流れが続くのか終わるのか”を見ています。
時間軸は様々です。
一番有名なパターンは、「大陽線、大陰線で始まるトレンド」ですかね。
この場合は強いトレンドになるので、上げる時も下げる時も比較的大きな相場になる場合が多いです。
2158 FRONTEOを見てみます。
丸で囲んだ部分が起点となった大陽線。
相対的に見るので、その前後のローソク足の長さと比べます。
「トレンドが転換した」というのは単純移動平均線と合わせると、分かりやすいですね。
3.モメンタム×トレンド
ここまでモメンタムとトレンドについて書いてきたわけですが、最後にこの2つを組み合わせてみます。
組合わせるのは、
ローソク足の長さ × ローソク足の形状
ですね。
と
を掛け合わせて考えます。
それぞれのローソク足の長さ(モメンタム)にローソク足の形状(トレンド)をミックスして考えていくという事です。
チャートはこのローソク足が連なってチャートが形成されていきます。
では再度FRONTEOのチャート。
さっきは、トレンドのスタート地点を書きましたが、あとは「トレンド継続中」のローソク足、天井での「反転示唆」のローソク足を確認すればここではOKです!
ローソク足というのは”流れ”であって、連続するローソク足からトレンドを先読みする。って言う事が分かっていただけたでしょうか。。。
なので、「頭と尻尾はくれてやれ。」なんですね。
トレンド転換を確認してentryするとなると、底値で買って天井で売る、なんて不可能。
チャートを先読みして、どっしりと構えて値動きを待つ姿勢がメンタルにも一番優しいと思いますよ!
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